遊休農地活用サポーターの活動を見学してきました!

2010.12.19

開墾前は畑の後ろに見える雑木林の状態でした。

【日時】平成22年12月18日(土)

【場所】埼玉県秩父市栃谷地区

【見学者】
 茂呂貴裕(八木橋労働組合)
 伊藤貴雄(矢尾労働組合)

【参考】遊休農地解消への取組(遊休農地活用サポーター募集中)
※埼玉県HP参照 http://www.pref.saitama.lg.jp/site/yukyunochi/

【報告】
≪作業内容≫
 今回の作業には、サポーター15名、栃谷ふるさと作りの会のみなさん10数名、事務局として
 秩父農林振興センターの方が2名が参加されていました。
 午前9時30分に開会となり、出欠確認を兼ねた自己紹介、作業内容の説明ののち作業開始
 となりました。今回は石拾い、菜の花の植え付けが中心で、作業内容でグループ分けして
 取り組んでいました。耕運機等は地元農家の方が扱い、その他の作業をサポーターが取り
 組んでいました。
≪わかったこと≫
 そのほか、秩父農林振興センターの宮本さん、栃谷ふるさと作りの会の方から、これまでの
 経緯等をいろいろと伺うことができました。
 1、遊休農地活用サポーターについて
   『秩父の「農」を守り育てるサポーター』とも呼びます。
   この取組みは続けていくとのことです。
 2、遊休農地活用サポーターの役割
   既存の地域組織の指揮のもと、あくまで農作業のサポート(手伝い)をすることです。
   主催である秩父地域遊休農地活用協議会、農業委員会との連携のもと、事務局(秩
   父農林振興センター)からの案内で、各所のサポートを行います。
   当日の参加者には埼玉県西部、東京都からお越しの方もいらっしゃいました。
 3、農地の運営
   既存の地域組織(この地域では『栃谷ふるさとづくりの会』)が、運営を行っています。
 4、農地、農作物の利用方法
   現状、収穫できた作物は、地域のお祭りでも使用しています。基本的に栃谷ふるさとづ
   くりの会が主導で生産していますが、一部サポーターの意見が反映されている畑もり
   ます。
 5、『栃谷ふるさとづくりの会』について
  《会の概要》
   30年間遊休化していた1haの農地の復活と直売所の開設を目指しており、真の『ふるさ
   と』にするべく地区内の有志により平成20年7月に設立されました。
  《地域の概要》
   一番札所近く。30年以上前は「地域で一番おいしい米が取れる!」と言われていました。
   水害で水路を断たれ、斜面、小面積での米生産が難しくなりました。
  《その他》
   事業費の面で苦労があるようでした。以前は、こうした事業について、国からの援助金
   として200万の枠があったそうですが、「開墾」という言葉が認められなかったようで、
   切り株の撤去などユンボー等の重機類の経費は認めてもらえなかったそうです。
   生産できるものにも制限があったようで、当初はひまわりやサルビアを植えていたそう
   です。しかし、この援助金も事業仕分けで無くなってしまい、100万の枠で違う形で援助
   金が出る仕組みになったそうです。
   これからの課題として、人員のことも挙げていました。耕作可能な土地を広げていくの
   は良いが、広げた後をどのように運営していくか、そのためにも手伝ってくれる人が必
   要とのことでした。サポーター=『栃谷ふるさとづくりの会』のメンバーではないので、
   こういった体験をする中で、会に入っていただけるとありがたい。ということもおっしゃ
   っていました。
 6、単発の参加について
   事前に申し込みがあれば、大丈夫とのことです。
  
   
【報告者】茂呂貴裕(八木橋労働組合)    
      




  • P1080366.JPG (4615 Kb) 植え付けられた菜の花
  • P1080355.JPG (4757 Kb) 開墾地を見渡した景色(左側にまだ広がっています。)